発明者 | 所属 |
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小林 剛 | 株式会社オーク製作所 諏訪工場(管球) 基礎研究部 |
塩谷 幸男 | 株式会社オーク製作所 諏訪工場 管球製造部 |
安田 誠 | 元 株式会社オーク製作所 基礎研究部 |
2021/11/12
この度、「令和3年度関東地方発明表彰(主催:公益社団法人発明協会)」において「放電ランプ(特許第5504095号)」の発明が長野県知事賞を受賞しました。
本発明はコンパクトかつ無水銀で長寿命な紫外線光源『スマートエキシマUVランプ』の基本特許です。 発明の優秀さに加え、実際の製品に活用され、産業界や実生活に役立っている事などが高く評価されました。
スマートエキシマUVランプを搭載した『除菌消臭用小型オゾン発生装置(エアービーナスシリーズ)』は、腐食性の高い窒素酸化物(NOx)を含まないピュアなオゾンを生成できます。
世界各地で続く様々な感染や環境問題など、社会不安の源となる要素は依然として我々の前から消えることはありません。これらの諸問題に適応する技術として、オゾンガスによる細菌の除菌やウイルス抑制への関心が高まり、エアービーナスシリーズはオゾンを高効率で生成できる独創的な製品として、食品工場・医療機関など様々な業種で空間や物品の除菌・消臭のために使用されています。発明者 | 所属 |
---|---|
小林 剛 | 株式会社オーク製作所 諏訪工場(管球) 基礎研究部 |
塩谷 幸男 | 株式会社オーク製作所 諏訪工場 管球製造部 |
安田 誠 | 元 株式会社オーク製作所 基礎研究部 |
[本発明の概要]
従来のエキシマランプは、放電空間に露出した内側電極から不純物が放出して、ランプ寿命が短いという問題がありました。その対策として、円柱状や板状の内側電極を石英ガラスで覆うと、放電開始のために大電力が必要となり、過熱によりオゾン生成効率が低下し、NOxを発生するおそれがありました。 本発明のスマートエキシマUVランプは、箔状の内側電極を石英ガラスで被覆した革新的な電極構造とすることで、放電開始電圧が低く、コンパクトかつ高効率でオゾンを生成することが可能となり、実質的に石英ガラスの素材寿命の限界まで、ランプ寿命を延ばすことができました。
<地方発明表彰の概要>
関東地方発明表彰を含む地方発明表彰は、各地方における発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的として大正10年に開始されたものです。 全国を8地方に分け、北海道地方発明表彰、東北地方発明表彰、関東地方発明表彰、中部地方発明表彰、近畿地方発明表彰、中国地方発明表彰、四国地方発明表彰及び九州地方発明表彰を実施し、各地方において優秀な発明、考案、又は意匠を完成された方々、発明等の実施化に尽力された方々、発明等の指導、育成、奨励に貢献された方々の功績を称え顕彰するものです。
公益財団法人 発明協会HP
http://koueki.jiii.or.jp/hyosho/chihatsu/chihatsu.html